ファインフィルターについて
＜ファインフィルターについて＞
１．溶出試験におけるファインフィルターの役割
・ 溶出試験におけるベッセル内の試験液サンプリングにおいて、固形製剤や散剤などにおける
崩壊片の吸引を防ぎます。
・
試料片が吸引されることによるサンプリング後の２次溶出を低減し、試験精度を向上させます。
・ オートサンプラーの流路詰まりを予防します。
２．ファインフィルターの使い方
・ 溶出試験器に装着された、オートサンプラーのサンプリングパイプ先端
に押し込んで装着します。
・ クロスコンタミネーションやキャリーオーバーを避けるため、試験の都度、
新しいものに交換することを推奨します。
※ 滅菌仕様ではありません。医療用には使用しないでください。
３．特徴
・ フィルター部が積層タイプのため、表面だけでなく、フィルター内部でも粒子を捕捉します。
これにより、比較的多量に通液させても目詰まりしにくい構造です。
・ フィルター基材に長繊維を圧縮し充填固定しているため、基材が脱落して装置に吸引され、
異物となることがありません。
・ 繊維の充填量を変えることにより、7種類のろ過能力のバリエーションを実現しています。
４．技術情報
4-1．ろ過能力
| 粒子除去率：(%) | |||||||
| 品名 | 粒子径 | ||||||
| 2-5 μm | 5-10 μm | 10-20 μm | 20-30 μm | 30-40 μm | 40-50 μm | 50-60 μm | |
| F-25 | 24.7 | 80.5 | 87.7 | 94.7 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
| F-40 | 32.5 | 90.9 | 97.8 | 98.7 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
| F-72 | 62.1 | 95.7 | 99.2 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
| F-108 | 78.8 | 99.5 | 99.8 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
| F-162 | 91.3 | 99.4 | 99.8 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
| F-194 | 91.3 | 99.9 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
| F-216 | 97.2 | 99.2 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
4-2．規格
| 品名 | 使用糸 | 糸長基準 |
| F-25 | 36フィラメント 1本糸 | 70 cm ± 2.0 cm |
| F-40 | 36フィラメント 1本糸 | 110 cm ± 2.2 cm |
| F-72 | 72フィラメント 3本糸 | 100 cm ± 2.0 cm |
| F-108 | 108フィラメント 3本糸 | 100 cm ± 2.0 cm |
| F-162 | 108フィラメント 3本糸 | 150 cm ± 3.0 cm |
| F-194 | 108フィラメント 3本糸 | 180 cm ± 3.6 cm |
| F-216 | 108フィラメント 3本糸 | 200 cm ± 4.0 cm |
| ケース： ポリプロプレン 、 使用糸：ポリエステル繊維 | ||