ピークベッセル 14HTP
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< ピークベッセル について >
溶出試験において、試料の製剤がベッセル内底でマウントを形成する場合、
溶出率の精度(ばらつき)が大きくなることが知られています。
これは、マウントの位置や形状により、マウントの内部に埋もれて試験液に
十分にさらされない試料の崩壊片が発生し、かつ、その量が変動するため
と考えられます。
このような場合、この誤差要因を取り除き、製剤の評価試験としての検出力を
向上させるため、ピークベッセルを用いることが有効な手段の一つとなります。
ピークベッセルは、その内底のピークによりマウントの形成を阻害することができますが、
パドルの深さや回転数、試料の質量(崩壊片の量)、 比重などにより、ベッセル内の対流を受け、
崩壊片がピーク頂部に集まる、ピーク斜面に分散する、ピーク外周の低部に環状に分布するなど、
様々な挙動を示します。
当社製のピークベッセルは、ピーク高さ(※) 7 mm、14 mmの2種類につき、
それぞれフランジプロテクト加工の有無による、
計4種類をラインナップしており、試験やニーズに合わせて選択して頂くことが可能です。
※ ピーク高さとは、ピーク頂点における局方規定の半球形状底部と比較した高さを指します。